【災い百物語】小説家・芦沢央先生からコメントをいただきました!
『僕の神さま』(KADOKAWA)『火のないところに煙は』(新潮社)など数々のヒット作を発表している作家の芦沢央先生から、郷内心瞳『拝み屋奇譚 災い百物語』のコメントをいただきました!
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短い話が積み重ねられていくことで、知覚している世界の輪郭が少しずつ揺らいでいき、
その隙間を破るようにして、信じること、執着することのおぞましさと希望を突きつけられる。
日々、架空の世界を作り、登場人物が見ている光景を探り続け、
想像によって生み出されるものを信じて物語に執着している者として、
とても他人事ではない話だった。
――芦沢央
芦沢央(小説家)●東京都生まれ。千葉大学文学部史学科卒業。2012年「罪の余白」で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、小説家デビュー。短編集『許されようとは思いません』が2017年の「このミステリーがすごい!」第5位に選ばれる。ヒット作を発表し続けており、2021年には『汚れた手でそこを拭かない』が第164回直木賞候補となった。